最近はnoteで色々書いてます。

ロックフォールラム【フランス/ロックフォール=シュル=スールゾン】

ロックフォールラム【フランス/ロックフォール=シュル=スールゾン】
世界羊旅14カ国目 フランス

世界三大ブルーチーズの一角、ロックフォールチーズ。

今回は、ロックフォールチーズの産地であるロックフォール村へやってきました。

フランスのトゥールーズ・ブラニャック空港からロックフォール村までは171キロ。車で約2時間ちょっとの距離です。

フランスの田舎町は交通量も少ないので運転しやすいですね。
村の入り口にはロックフォールモニュメントが。
メインストリートが一本あるだけのとても小さい村です。

ソシエテ社に頂いた資料によると、ロックフォール村は100万年前にコンバルー山が沈降して誕生したそうです。その際にできた自然の洞窟を整備した熟成庫でチーズを熟成させるそう。

ロックフォールチーズ誕生の経緯は、数千年前に、コンバルー山の洞窟の中に、羊飼いがパンとチーズを忘れたことからはじまったそうです。それからだいぶ後に洞窟に戻ると、忘れていったパンとチーズはカビだらけになっていました。恐る恐るチーズを一口食べてみると素晴らしくデリシャスでした。それからはその洞窟でパンを使ってチーズを熟成させるようになったという伝説が言い伝えられているそうです。

今でもすべてのロックフォールチーズを洞窟で熟成させていて、洞窟洞窟内の気温は約10℃、湿度は90%が保たれています。

また崩れ落ちた堆積物のいたるところを走る自然の割れ目は、フルーリンと呼ばれ、ロックフォールの熟成には欠かせない、大切な役割を担ってるとのこと。

コンバルー山(岩山)が見えます。

カーブを見学する前にロックフォールラムを食べます。

昼過ぎに到着したので、さっそく腹ごしらえです。ロックフォールチーズ会社の大手SOCIETEの直営レストラン。
洞窟のようなおしゃれな店内。
ロックフォールラムをオーダーしました。
ロックフォールチーズソースをかけていただきます。
羊農家が生産しているという無濾過ビールのラ・コーセナルデが売っています。
食後のデザートを食べに、羊乳ジェラートの店に。
羊乳ベースの様々なフレーバーが揃っています。
ナチュラルとヨーグルトをオーダー。
濃厚な味わいで、羊乳ならではのコクと風味で美味しい。さすがフランス。

パピヨン社を見学。

パピヨン社は伝統製法にこだわった本格的なロックフォールチーズを生産しています。
パピヨン社のカーヴ。
伝統を守り、小麦と大麦で作ったパンからアオカビを摂取しています。
パンの中は青カビだらけ。
これがロックフォールチーズには欠かせない、アオカビ「ペニシリウム・ロックフォルティ」
洞窟内で3~12カ月熟成させてロックフォールチーズが出来上がります。

ソシエテ社のカーヴも見学しました。

ソシエテ社の熟成庫は、11階にわかれていて、熟成のための収容力は1度に30万個、年間120万個
チーズの熟成に最適な湿度を保つために、風をコントロールする熟成師。
DEPUIS1863.CAVE DES TEMPLIERS.CAVES BARAGNAUDESを食べ比べ

ロックフォールの原料となる羊乳を生み出す羊達。

弊社でも、取り扱いをしていたフランス産のマトン。

実は、ロックフォールチーズの原料となる羊乳を生産するための羊でした。

良質な羊乳を採取するために、栄養価の高い飼料で1500日以上、長期肥育されます。

チルドで輸入したマトンは、肉質、旨味ともに最高でした。

しかし、あまり日持ちがしないため販売は見合わせています。

早速、羊達を見せてもらいました。