「まだ見ぬ羊を求めて、地球を一周してきた」

「まだ見ぬ羊を求めて、地球を一周してきた」

こんにちは、山形県米沢市で羊肉屋を営んでいる
なみかたと申します。

簡単に自己紹介と旅の経緯を話します。

私は、1990年に
羊肉専門店の長男として生まれました。

自社牧場で羊を育てて、販売していたので、幼い頃から羊と触れ合い、食卓には羊肉料理が並ぶ。そんな環境で育ちました。

そんな環境で、羊肉職人の両親の背中を見て育った私は、自然と羊肉職人への道へと進み、学んでいく中で、羊肉に関する様々な事実を知ったのです。

・羊肉は世界で最も古くから食べられてきた歴史ある食肉(その歴史は1万年以上も遡れるとも言われ、牛、豚、鶏よりも古い)

・世界では紀元前から食べられてきた羊肉だが、長い間、羊と無縁だった日本で羊肉が食べられはじめたのは昭和にはいってから。

・日本では羊肉をジンギスカンで食べるのが一般的だが、世界には様々な羊肉料理が存在している。

・現在、世界には1000種類以上の品種の羊が存在していて、育つ気候風土や食べる餌によって味わいや品質が大きく異なるということ。

キリがないので、ここらへんでやめておきますが、このことから
羊肉を極めるには世界を知る必要があるということを痛感させらたのです。

そこで思い切って、まだ見ぬ羊肉を求めて世界を一周してきました。

結果的に世界全体陸、40ヶ国以上で羊肉料理を味わい学ぶことができました。

羊と関係性が深い国は、ほとんど行けたと思います。(外務省から渡航自粛要請が出ていない国)

今回は、備忘録もかねて
各国、1枚ずつの写真と共に紹介していますので、羊が好きで暇な方はぜひご覧ください。

各国の詳しい記事については、少しづつ書いていきます。

◆ヨーロッパ

1.フランス

・世界三大ブルーチーズの一角、ロックフォールチーズ(羊乳チーズ)の工場見学と、ロックフォールマトンの農場見学、ロックフォールラムを実食。

・パリで世界一の肉屋「ユーゴ・デノワイエ」に行った後、レストランでフランス産ラムとリーダニョーを実食。

・世界一の羊肉とも称される「プレサレ」の農場を見学後、プレサレを実食。

2.アイスランド

・世界でも稀に見る古代種「アイスランディックラム」の育つ環境を見るためにレンタカーでアイスランド国内を一周して、多様な生態系を知る。

・レイキャヴィーク市内のレストラン3店舗でアイスランディックラムを実食。

3.アイルランド

・良質なラムの産地、アキル島など、アイルランド国内をレンタカーで周った。

・首都のダブリンや地方のレストランなどでアイルランドラムを実食。

・アイルランドの郷土料理「アイリッシュシチュー」を実食。



4.イタリア

・羊の飼育から、屠畜、ペコリーノチーズの生産まで行う一家を訪問して、羊尽くしのフルコースを実食。

・ローマで羊乳チーズを使った伝統のカルボナーラと乳飲み仔羊のフルコースを実食。

・ミラノで北イタリア産ラムを実食。

5.イングランド

・ピーターラビットの作者が愛した、羊「ハードウィックシープ」を見るために、レンタカーで湖水地方を周遊。

・ロンドンのシェパーズパイの名店で、ドーパーラムを使ったシェパーズパイを実食。

6.ウェールズ

・世界的にも有名なウェルシュラムの農場を見学。

・パブでウェルシュラムを実食。

7.オーストリア

・モーツァルト、ベートーベンも訪れたウィーン最古のレストランでラムを実食。

8.オランダ

・オランダの北端に位置するテクセル島を自転車で一周して、羊牧場を見学。

・テクセルラムを実食。

9.キプロス

・キプロス産のラムを実食。

・羊と山羊の混入チーズ「ハルミチーズ」を昔ながらの伝統製法で作り続けている職人を訪ね、羊農場と、チーズ生産現場を見学。

10.ギリシャ

・羊と山羊の混乳チーズ「フェタチーズ」の工場と羊農家を見学。

・アテネセントラルマーケットで羊肉市場を見学。

・ムサカ、レモナート、クレフティコなど多彩なギリシャ羊肉料理を実食。

11.スイス

・マッターホルンの麓に生息する「ヴァレーブラックノーズ」を探してトレッキング。標高2600mほどのところで運よく羊の群れに遭遇。

・ヴァレーブラックノーズを地元のレストランで実食。

12.スコットランド

・エディンバラとグラスゴーでスコットランド名物の羊内臓料理「ハギス」を実食。

・海岸沿いの羊牧場を見学。

13.スペイン

・世界的にも有名な羊乳チーズ「ケソ・マンチェゴ」の工場と羊農場を見学。

・良質な羊の産地、ラ・マンチャ地方でコルデロ・レチャル(乳飲み仔羊)を実食。

14.ドイツ

・ラムのミートボールと、ドイツビールを(なぜか写真が見つからない)

15.トルコ

・ケバブやキョフテなど21種類の羊肉料理を堪能。

16.ノルウェー

・羊の生ハム職人を訪ねた。

・ノルウェー産ラムを実食。

・ノルウェーの国民食、羊肉とキャベツの煮込み「フォーリコール」を実食。

17.ハンガリー

・ハンガリーの国宝とも称される「ラツカ羊」の牧場を見学。

・ハンガリアンラムを実食。

18.ベルギー

・ベルギービールソースをかけて食べるラムラックや、ラムミートボールを実食。

19.ポルトガル

・ポルトガル名産のポルト酒を使ったソースでポルトガル産ラムを実食。

・コインブラ名物、羊肉のワイン煮込み「シャンファーナ」を実食。

20.北アイルランド

・レンタカーでアイルランドを周遊していた際に、せっかくなので北アイルランドにも入国して、ラムを実食。

◆アジア

21.中国

・四川省 成都で本場の火鍋と麻婆豆腐を実食。

・北京で、シュワンヤンロウをはじめとした様々な羊肉料理を実食。

・上海でディズニーランドを満喫。

・香港で羊肉点心を実食。

22.カタール

・シリア、トルコ、インド、スーダンの羊と山羊が集まる市場を見学。

・カタール産ラムを実食。

23.インド

・シークケバブなどインド羊料理を実食。

・ブレインカレーなど、マトンを使ったインドカレーを実食。

・バイクでデリー近郊を巡り、マトン市場などを見学(インドのマトンは山羊)

24.カザフスタン

・カザフスタン流ベシュバルマクを実食。

25.キルギス

・ナリン州のコチュコルで羊を購入し、キルギス流の屠畜を教わった。

・ナリン州最大の家畜市場を見学した。

・コチュコルでホームステイをしてケバブやベシュバルマクの作り方を教わった。

・ビシュケクに住む、元羊飼いのお宅にお邪魔して、吊り下げ式屠畜と、プロフやケバブなどの家庭料理の作り方を教わった。

26.シンガポール

・日本式ジンギスカンを食べた。

27.タイ王国

・アラブ人街で、羊肉を使ったパキスタン料理を実食。

・中華街で山羊シチューを実食。

・世界一美味しい料理と称された羊のカレー「マッサマンカレー」を実食。

・日本式ジンギスカンを実食。

・ラムのハンバーガーを実食。

28.ベトナム

・ホーチミン名物の山羊おっぱい肉の焼肉、山羊鍋を実食。

・ホーチミンにある日本式ジンギスカンを実食。

・フランスパンで食べる山羊カレーを実食。

29.ミャンマー

・ミャンマー流山羊カレー「セイッターヒン」を三軒食べ歩き。

・山羊市場を見学。

30.モンゴル

・遊牧民のゲルにてモンゴル式屠畜を教わる。

・馬に乗り、羊を捕獲。

・モンゴルの伝統料理の作り方を教わり、モンゴル人の宴会に混ぜてもらった。

・ウランバートル市内で、モンゴル式しゃぶしゃぶやモダンモンゴル料理を実食。

31.韓国

・羊肉串や、日本式ジンギスカンを実食。

32.台湾

・岡山で羊肉鍋を実食。

・台北で羊肉料理を実食。(山羊)

◆アフリカ

33.南アフリカ

・世界的なブランドラム「カルーラム」の牧場訪問。

・カルーラムを実食。

・アフリカ式バーベキュー「ブライ」を実食。

34.モロッコ

・灼熱のモロッコの羊牧場を見学。

・多彩なモロッコ羊料理を実食。

・羊毛、羊皮生産所を見学。

35.ナミビア

・ナミビアンラムを使ったシチューやカレー、ローストを実食。

◆北アメリカ

36.アメリカ合衆国

・羊肉生産量国内No1のテキサス州の羊牧場を見学。

・ダラスにてテキサスラムを実食。

・ニューヨークにて、ラムハンバーガー、伝説のマトンチョップ、ラムステーキを実食。

37.カナダ

・良質なラムの産地アルバータで育ったラムを実食。

38.キューバ

・仔羊のラムではなく、サトウキビの蒸留酒のラムを実飲。本場のモヒートをどうしても飲みたかった。

39.メキシコ

・羊肉のバルバコア、羊肉のタコス、メキシコ産のラムラックを実食。

◆南アメリカ

40.アルゼンチン

・地球の南端で育つパタゴニアンラムの牧場を見学。

・パタゴニアンラムの丸焼き、アサードを実食。

41.ウルグアイ

・国土の88%が草原の、牧羊大国で育つウルグアイ産ラムの牧場を見学。

・ウルグアイ産ラムを実食。

42.チリ

・チリ側のパタゴニアンラムを実食。

・チリワインを使ったソースでラムを実食。

43.ブラジル

・本場のブラジリアンバーベキュー「シュラスコ」でラムレッグやラムチョップを実食。

44.ペルー

・ペルー産のショルダーラックや、羊頭スープを堪能。

◆オセアニア

45.ニュージーランド

・南島の羊屠畜工場と羊牧場を見学。

・北島のホークベイ産ラムを実食。

・北島の羊牧場を見学。

・ロトルアでマオリ族伝統調理法でラムを実食。

46.オーストラリア

・サウスオーストラリア州の羊農家に住み込みで働く。

・羊歴史博物館にて、勉強。

・ナラクアトの羊市場で競りを見学。

・ジーロングの羊肉工場を見学。

・コーラックの羊肉工場を見学。

・ボーダータウンの羊肉工場を見学。

・ダッボーの羊肉工場を見学。

・タムワースの羊肉工場を見学。

・ソルトブッシュラムの牧場を見学。

・シドニーやゴールドコースト、メルボルンなど豪州各地で羊肉を実食。

思いつくまま書いたので何カ国か抜けてるかもしれません。

振り返ってみると、旅している間はほとんど毎日羊肉を食べていました。
この旅を通して200品近くの羊肉料理と出会いました。
国が変われば、羊の味わいも調理法も変わり、常に新しい感動がありました。

そして知れば知るほど、羊肉の世界の深みにはまっていきます。

今回、羊を巡る世界一周の旅は終わりましたが、
羊を極める旅は生涯続いていきそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。