最近はnoteで色々書いてます。

世界羊旅inアメリカ「ニューヨーク&テキサス」

世界羊旅inアメリカ「ニューヨーク&テキサス」

世界羊旅32カ国目 アメリカ

タイムズスクエアに、イエローキャブ。

テンションあがりますね。

やってきたのは、ニューヨーク マンハッタンにある羊肉好きのサンクチュアリ。

「Keens Steakhouse」

テディ・ルーズベルト、アルバート・アインシュタイン、ベーブ・ルース。

1885年の創業以来、数々の大物たちをも虜にしてきた老舗中の老舗です。

この店のシグネチャーメニューは熟成羊肉のステーキ。

その名も「OUR LEGENDARY MUTTON CHOP」

日本語にすると、私達の伝説のマトンチョップ。

実はアメリカも地域によっては伝統的にマトンを食べているんですよね。

羊毛の取引が盛んで、マトンがたくさんいたケンタッキー州西部などが有名です。

その名にふさわしい重厚なフォルム。

伝説のマトンチョップは、コロラド産12ヵ月齢のマトン(アメリカの定義では月齢16か月以上がマトンなので正確にはラム)を数週間ドライエイジング。

部位はロース、フィレ、フラップ。

高さ2インチ、重さ26オンスにカットして、1000℃のブロイラーで焼き色をつけて、500℃のオーブンで火入れ。

クリスピーな脂で全くクドさを感じません。

合わせるソースは、仔羊のジュ、フォンドヴォー、白ワイン、フレッシュミントで。

付け合わせはアメリカ野菜のエスカロールをニンニクとバターでソテーして塩とレモン汁で味付け。

レモン汁がいい仕事するんですよね。

これはペロリです。

うますぎたので、帰国後さっそくLEGENDARY仕様のステーキを販売しました(現在休売中)
マンハッタン2軒目は、THE LAMBS CLUB。

ネーミングが突き刺さりました。

残念ながら、仔羊愛好会が由来ではなく、イギリスのチャールズ・ラムが由来とのこと。

コロラドラムのT-BONE CHOPSをオーダー。

コロラドはアメリカ屈指の良質なラムの産地ですね。

T-BORNの下にはアボカドのマッシュとラムのラグー。これはバリうまか!

強めの火入れ。ラグーとあわせるならこれくらいしっかり火入れしたほうが美味しいですね。
マンハッタン3軒目 Breslin Burgerで食べた「Chargrilled Lamb Burger」

塩のみで調味した肉肉しいラムパティを炭火焼き。

焼き方を選べるのでミディアムレアで。具材もシンプル。ギリシャの羊乳と山羊乳チーズのフェタに赤玉葱のみ。

ディップソースはクミンフレーバーのマヨネーズ。とてもシンプルだけど、細部まで考え抜かれた隙のないメニューからシェフのラム愛がひしひしと伝わってきます。

マンハッタンでの食べ歩きを終え、国内線でテキサスへ向かいます。

ダラスのフォートワース空港でレンタカーを借りてドライブスタート。
アメリカ映画ばっかり見て育ったんで、アメリカンな雰囲気はテンションあがりますね。
アーケードにあるガンショップもアメリカっぽいですね。

2時間ほど車を走らせ、ハミルトンにある羊牧場へ。

アメリカ国内で羊の飼育頭数が多い州は、テキサス、カリフォルニア、コロラドですが、その中でもテキサスの飼育頭数は群を抜いています。

しかも飼育頭数だけではなく市場価値も高く、常に高値で取引されるそうです。

こちらの牧場の主要品種は、ロイヤルホワイトシープ呼ばれるアメリカ原産の羊です。セントクロイ(米領バージン諸島の羊)とドーパー(南アフリカの羊)を掛け合わせです。

セントクロイとドーパーに共通するのは、どちらも過酷な環境下での飼育が可能ということです。

テキサス州は、生態学的にも羊飼育に最適な土地と言われていますが、降雨量の減少による干ばつ問題が深刻化しています。

やはりそんな環境だからこそ、渇水に強い羊が選ばれているのかもしれません。

(テキサスではサフォークやハンプシャー、メリノなどの品種もよく飼われています。)

羊にとって天敵の寄生虫も、乾燥したテキサスではほとんど問題にならないそうです。
ちなみに山羊もいました。アメリカでは山羊もブレイク中らしいです。
せっかくなので、テキサスラムを食べにレストランへ。運転があるのでレモンスカッシュを。
贅沢なトリミングが施されたRack of Lamb
柔らかいけど、繊細すぎずに旨味も兼ね備えている。ラムとベリーは定番ですよね。
テキサス観光もしてきました。
NASH FARM
テキサスといえばカウボーイ。
カウボーイの町、フォートワースのストックヤード。
灼熱のテキサスで飲むドクターペッパーは悪魔的うまさですね。

次回の羊旅は、メキシコでタコスを食べまくります。