ラムたんの商品化

今年に入ってかなり人気になっている商品に「ラムたんスライス」があります。とてもとても小さいラムのタンを適度に厚切りにして塩胡椒で焼いて食べるという商品です。

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めぇ~ちゃん食堂では今年の7月から提供をはじめたのですが、すでに人気商品になりました。

ほんとありがたいことです。
本当はもっともっと色々な方に召し上がっていただきたいと思ってはいるのですが、なにせ入荷量も少ないし、もともとの大きさも小さいし手間が凄くかかるので大量生産が出来ない商品。細々と販売させて下さい。そんなわけでここまでやってますという作業を大公開。本当は内緒にしておきたい作業ですが・・。

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まずもともとラムたんは凄く小さい。1本が70g~80gしかないんです。そのたんの先っちょを惜しげも無くカットします。そしたら両サイドの皮を切り取ってしまいましょう。横に寝かせてバリッと切っちゃいます。裏側も同じように切ります。

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うまく皮がきれたら次はたんの根本の部分を皮と一緒に剥がしてしまいます(左の写真)

剥がしたら最後に残った皮を全部きれいに切り取ります。これが凄く大変。ほんとこんなに小さいから器用じゃ無いと無理です。

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で、出来上がりです。だいたい30g~40gになりました。これをスライスしてパックすれば出来上がり。

老眼鏡が無いと厳しい作業ですね。そんなわけで皆さんこころして召し上がって下さい。

ここで販売しています。

ラム丼(牛丼風)

随分と更新が開いてしまいました。それは全部Facebookが悪い。
Facebookでアップするのがとても簡単なのでついついあっちにアップしてこのブログをおろそかにしてきてしまったのです。

それではいかん、本当にすみませんでした。

そんなわけで今年も残すところあと2ヶ月ちょっとですが、心を入れ替えて更新に邁進する所存です。今後ともよろしくね。

ということで、今回はずいぶん前にやった試食のアップです。なまえはまぁラム丼ですね。

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まず材料をご紹介しましょう。このラムは正式名称ブレスト&フラップと言います。なんか有名なデュエットグループみたいだけどあっちはブレッド・・・・。

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でブレスト&フラップのブレストとは英語では「breast」と書きます。むねの部分の呼び名です。ではフラップとは「flap」で平たいものでひらひらしている物の呼び名です。部分で言えばお腹の骨の付いていない部分です。つまり胴体のむねからお腹にかけての部分でブレストに骨を付けたままカットするとスペアリブになります。

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日本で言えばバラ肉の事ですね。この部分は以前から中国が大量に輸入しておりまして、しかも骨つきで輸入することから日本にはほとんど入ってこいない部分です。暇な肉屋は、一番おいしいこの部分が欲しくて欲しくて1994年にオーストラリアまで商品化して輸出するように直談判してきました。何とか何とか頼み込んでようやく輸入することが出来たという、涙無くては語れない思い出の商品です。
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この部分かなり脂が厚いです。出来るだけ厚い脂を指定しております。脂が厚いラムははっきり言って高いです。でもうまいんだからしょうが無い。半分に切ってみましょう。ざく。いかがです。良いお肉でしょ。

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ということで、今回はずいぶん前ですが試食をしたラム丼のご紹介です。

ラム丼は御徒町南口のジンギスカン霧島さんで食べて刺激をいただいて作ってみました。

まず先ほどのブレストフラップをこのくらいの厚さにスライスします。

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材料は

玉葱のざく切り、昆布、砂糖、醤油、水、白ワイン、そしてタシダです。タシダは韓国の牛出汁調味料これが決め手です。わざわざ韓国から買ってきました。

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ということで、作り方。まずお湯を沸かしスライスしたラムのブレスト&フラップを色が変わるまで湯がきます。湯がいたらざるに取っておきましょう。

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続いてなべに調味料を入れて沸騰したら昆布を取り出し肉をいれます。また沸騰したら玉葱をいれて弱火で煮込みましょう。

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玉葱が軟らかくなったら出来上がりです。できあがった直後は若干肉が堅めですが冷ましてもう一回温めると味が良くしょんで旨くなります。

はい出来上がり。

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うーん、ちょっと脂っこいかなぁ。これを食べるなら義経丼の方が50倍くらい美味しいかと思うので商品化はしません。

ずいぶん前に試食をしてすっかり忘れていたくらいですのでそんな物でしょう。ブレスト&フラップは義経焼に使っています。すごく美味しいです。

もちろん単品の販売はしていません。

ではまた!

ラム脳みその試食

最近すごい食材がガンガン入荷しています。脳みそもその1つ。

ラムの新鮮な脳みそです。とても美味しそうなのでさっそく食べてみました。<BR />レシピはわが地元出身の幸せ料理研究家の「こうちゃん」のブログから拝借させて頂いた鱈の白子を使ったグリル。<BR />

鱈の白子のパン粉焼き

白子を脳みそに変えて作ってみます。

まずクールブイヨンを作ります。クールブイヨンとはフランス語で簡単なだし汁みたいな意味だそうです。本来は色々な香草と野菜を使うらしいのですが、うちではもったいないので義経焼に使うキャベツの芯と外葉、お新香に使った人参の皮、白菜の外葉などを使います。<BR />そしてにんにくとレモン玉葱などをいれて煮ます。煮立ったら中火で30分ほど煮てざるで越してできあがり。かなりきれいなスープです。<BR />

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そして、きれいに洗って脳下垂体をとった脳みそを茹でます。脳下垂体は煮てもネトーっとしたままで余り美味しくありません。もったいないけどここは思い切って捨てます。

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茹で上がった脳みそに小麦粉をまぶしパターでソテーします。そしてパン粉を載せてオーブンで15分。ほーら出来ました!

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そしてもう一品トマトを刻んで載っけてみました。これもサッパリしていて美味しい。脳みそ最高ですね。嫌う人がいるのが不思議。

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こんなに美味しい脳みそはここで購入して下さい

ラム肩ロースのワイン煮

最近安い赤ワインが売られています。500円程度の価格なのでワイン煮に使っても良いなぁと買ってきてみました。今回はヨークベニマルの398円のワインです。

チリ産でアレグレメンテと言うワイン。

カベルネソービニオン、ミディアムボディでやや辛口。結局味見をしていないので詳しくはわかりませんが。

玉葱人参をみじん切りにしまして・・・・カロチーノプレミアムというパームの実から低温で抽出したオイル。黄色いのは人参などと同じカロチンなのです。トランス脂肪酸が全く含まれていない素晴らしいオイル。


ただ1つの欠点?は炒めるとこんな色になること。オレンジ色のオイルなのです。

でも味がかなりよいのです。フルーティーな香が。ということでさて今回用意したのは平成25年3月に工場を見学してきたコーラックの肩ロース4本!大体2Kg位。さっそく表面をサッと焼き固めた肩ロースにみじん切りにした玉葱と人参をカロチーノで炒めた物を投入。

チリ産ワインも惜しげなく投入。

ぐつぐつ90度程度で煮こむこと2時間。

さぁ出来ました!

さっそく食べてみます。

あらーしっとりしていておいしい。さすがワイン煮込み。みんなにもご馳走しよう(^O^)

オセアニアに羊を求めて「その11」ソルトブッシュの牧場でバーベキュー3

さぁ前回までバーベキューに至るまでの苦労をご覧頂きましたが随分引っぱりすぎました。そんなわけでみんなで乾杯です。岩井君だけ運転手なのでコーラで^^;

カンパーイ。ようやくだぜ(´Д`)

さて肉は焼けたかな。おー、良い感じに焼けているではないか。ガブリとかぶりつけば「うまーい!」まじ旨いんです。最高です。

おーあんな熾火でバッチリの焼き加減。さすがバーベキューやり慣れてるわ。

それじゃ肉も焼けたのでワインにしよう。さてグラスグラス。とワイングラスを期待したのにこれですよ。ホーローのマグカップ。まぁこれもなかなかの物で、お肉にAustraliaワインもぴったりあいます。

ワイングラス準備していたのに結局これか。

ジェミーはその間にサラダも用意してくれました。マッシュルームも入って本格的。こんな荒野でサラダなんて、何とおしゃれなんでしょう。日本なら田んぼのあぜ道で白菜漬けを食べるって感じかなぁ。

サラダも美味しそう。この環境でサラダって凄いことですよね。

みんなで楽しく食べていると何かぶんぶんぶん飛んできます。蝿です。なんじゃこの蝿。すごい一杯です。高野瀬のシャツに一杯止まっています。白いのが好きなのかも。肉にもうじゃうぢゃたかってます。でもきにしちゃ食えない。気にしないで食べています。

凄く蝿が多いです。白いものにはワンワンたかってます。もちろん肉にもいっぱい付いているけどそんなの気にしていたら食べられません。

そして僕らはがつがつがつがつと食いまくったのでした。ジェミーご馳走様。

風は強いが暑すぎず寒すぎない最高のバーベキュー場でした。1つだけ問題があるとすれば、蝿が凄い。いままでメルボルンなどの都会が多かった工場視察ですが今回奥地にたどり着いてやっぱり蝿の国オーストラリアを実感しましたね。

食物連鎖でもし蝿がいなくなったら動物の死骸も土に帰ることが無く溢れかえることになるので、絶対必要なわけですから人が住んでいるところには余りいない方が良いけれどこんな荒野には沢山いる方が助かるわけですね。自然というのは観る方向によって変わるって事です。

ほんとソルトブッシュのみなさん。ジェニーありがとうございました。ご馳走様でした。ソルトブッシュラム本当に美味しかった。是非このおいしさを日本でもみなさんに味わって欲しいと思っています。

帰り際、羊たちも見送ってくれました。バーベキューの時にはどこにもいなかったんだけどね。

羊は群れをなして移動していました。食べ物が少ないから移動距離も長くて大変です。

オセアニアに羊を求めて「その10」ソルトブッシュの牧場でバーベキュー2

いったいいつになったら食えるのか・・前回はようやくバーベキュー場に着いたという話しでした。

と言うことで、さっそく椅子やテーブルをトラックから降ろすご一行。テーブルのセッティングはこんな感じ。何とも本格的。ワイングラスもかっこいいのが準備されています。

トラックから椅子やらテーブルやらを降ろします。ここら辺は雨が少ないので屋根の心配は一切していないようです。

でもバーベキューコンロはないんだよなぁとおもって見ていると、そんなことはお構いなしにどうやらジェミーが火を熾します。そこら辺の枯れ草を集めてマッチで火を付ける。風が強いのでカーボーイハットで風を防ぎながら火を付けるとあっという間に火が付きます。それはそうだほとんど雨が降っていないんですからカッラカラです。

新聞紙とそこら辺に落ちていた枯れ木にマッチで火を付けます。あっという間に燃え上がる。

僕らもお手伝いとばかりにそこら辺から枯れ枝をたくさん集めてきました。といってもごろごろ転がっているので簡単に集まるんですが。

 

枯れ木を集めてお手伝い。
昨日立派にドライバーを務めてくれた岩井君が急にズボンを脱ぎだして・・・・

急に岩井君がズボンを脱ぎ出しました。あれあれあれと見ていたら足をはたきだした。これはこれはありの大群に襲われたらしい。おそろしいですね。人食い蟻でなくてよかった!

用意したお肉はまずLボーンステーキこれは腰の所のロースとひれが付いている一番おいしい部分を骨ごとカットした物です。

骨のかたちがLの字に見えることからL-Boneステーキなんです。結構お高くてKg当たり25.99ドル(2,520円)なので816円くらい。

Lボーンステーキ。Kg25.99$三枚で8.42ドルだから一枚300円弱お安いねえ、やっぱり現地だからね。

そしてもう1種類がKg当たり44.99ドル(4,360円)なので1021円。

ラムロースKg44.98$で1本10.53ドルこのときの値段で1本1000円です。

さてバーベキューのセットはどんなのかな?興味津々で見ているとジェミーが取り出したのは鉄の網です。それをたき火の上に。おいおい、これじゃバランスが悪いよ。

まずはたき火の上に網を置きます。ぐらぐらしてるよ。

そしたらジェミーはたき火から熾(おき)になっているような枝をたき火の横に置き始めました。ほんのちょっとをずっと広げて、そしてもおもむろに網を乗せたのです。

熾きになったら地面に薄く広げて網を載せた。

まさかぁ、あんなんで肉が焼けるわけないじゃんと鼻で笑う一行。でもジェミーは構わずLボーンステーキを並べていきます。

そしてもう1箇所にも熾(おき)を。あっダッヂオーブンだから下火と上火で上手に焼けるんだよと暇な肉屋が知ったかぶりをします。

ジェニーは網の横に同じ様にOKIを並べはじめました。ダッジオーブン用です。

そんな思惑を知ってか知らずかジェミーはソーセージを鍋に入れロースもいれました。蓋をしてたき火から熾火を乗せるぞ・・思ったのですがいつまでたっても蓋をしない。そうこうしているうちに網に乗せたLボーンステーキがおいしそうに焼けています。

なんときれいにこんがり焼けてる!

ソーセージとラムロースも美味しそうに焼けました!

ソーセージとロースが良い色になってます。

さぁ食べるぞ・・・ということで続きます^^;

 

 

オセアニアに羊を求めて「その9」ソルトブッシュの牧場でバーベキュー。

さて、とうとうソルトブッシュの牧場に行って、ソルトブッシュラムとの感動的対面を果たした事はここのブログに書きました。

そこで、牧場管理人のジェミーにバーベキューでの食事をやるから付いてこいと言われ車をスタートさせたところです。ところがジェミー急に止まってこちらに歩いてくる。そしたらなんと腹減ったろ、りんごでも食って我慢してくれ。なんて優しい奴なんでしょう。さっそくがぶり。頂きました。小さめのりんごで日本で言えば紅玉のよう、涙が出るほど酸っぱかったです(–;)

そしたらよせば良いのにトップトレーディングの高野瀬は、ジェミーにワインはあるかと聞いたのです。すると、ジェミーは用意してなかったんでしょうねえ、ちょっと用意するから付いてこいと・・・・あらら、車はどんどん元来た道を戻っていく。途中カンガルーがごろごろ死んでいる道です。そこを千代子が運転。このためだけに国際免許を取得してきたのです。とても楽しそう。

でもずーっと直線だからまったくつまらなそうでもあります。そんな道をえんえんと。途中貨物列車が走っていました。

最初は何両くらいかなぁと数えていたのですが途中であきらめた。とても数えきれません。

そんなこんなしていたら今朝出発したportAugustaの街に着きました。そしてこんなドライブスルーにきました!

すごいスケールです。車で乗り付けてアルコールを大量仕入れするんですね。何でもあります。ビールなどの軽いアルコールは手前に。ウィスキーなどはレジの奥に。考えられてます。Australiaは日本とちがってコンビニなどでアルコールは販売していませんからお酒屋さんで買うしか無いんだそうです。

さて、ワインにビールに大量のアルコールを仕込んでジェミーが運転するトラックのあとを付いていくのであった。

ようやく追いついた。迷子にならないですんだ。そんなこんなをしているうちにようやくジェミーおすすめのバーベキュー場についたようだ。

あれ、屋根があってバーベキュー用のオーブンが有るのではと想像していたのだが・・ナニもない(´Д`)

さて、どんな料理が出てくるのか。旅はまだまだ続きます!

オセアニアに羊を求めて「その8」ソルトブッシュラムに会えた!!

吹雪の米沢から数十時間ようやくたどり着いたソルトブッシュ牧場、ここまでのことはこのブログに書いた。

ようやくたどり着いたソルトブッシュの牧場は、東西20Km南北100Kmというとてつもなく広大だった。

この写真でその広大さがわかって頂けるだろうか。ずーっと向こうの方まで続く牧場。遠くに見えるのは塩湖。

そこに群れを作ってソルトブッシュラムは自然のままに暮らしていた。真夏には40度を超える猛暑のアウトバックでさぞや毛皮が邪魔だろうと思って近づいてみるとなんとソルトブッシュは背中には毛が生えているが他の部分はほとんど毛がないではないか!少々有る物もいたが丸坊主の物もいた。

なぜなのか、毛刈りしたのかとジェミーに訪ねてみるとそういう品種だと言うことだ。

そもそもソルトブッシュラムは南アフリカで生まれた品種でDorpersと言う品種なのだ。

Dorpersは牛と同じような毛皮を持っていて毛刈りをする必要がない上に、乾燥や低温に強くしかも丈夫で他の羊が食べないような草でも食べることが出来るのだ。だから、こんなに自然に放牧されてまるで野生のように育っている。これなら農薬や抗生物質、ホルモン剤などはとは無縁な暮らしだわ。

牧場には枯れ草がごろごろして風に吹かれてころがっていた。なぜかというと真夏の月間降水量がわずか6.5 mmで、雨が降らないために枯れてしまうのだ。でもそんな中でもソルトブッシュは元気です。青々した葉っぱを茂らせていた。右の写真のソルトブッシュは肉厚の葉っぱが付いていたのでちょっと食べてみたところ、ほのかに塩分を感じてまるで『アイスプラント』のようにおいしい。羊も大好きなんだそうだ。

それに対してこの左の草は、あまり羊は食べないんだとか。試しに食べてみましたが苦くておいしくなかった。そして右の写真が水飲み場です。

水は100㎞離れたポートオーガスタからパイプラインでひかれて牧場の貯水タンクにためられています。その金額はトン当たり2.7ドル、250円です。米沢の水と同じくらいだな。

ソルトブッシュの牧場の一番の経費がこの水じゃないかと思えるくらいです。

目の前に大量の水があるのに全部塩湖で飲めない。しかも塩湖から塩分がとんできて普通の草は育たない。風が強いので木も生えない。とんでもない所ですがソルトブッシュラムには天国なのかもしれません。

さて、今日の昼食は牧場でバーベキュー。すごく楽しみになってきたぞ。でもジェニーは最高の場所があるから僕らに付いてこいと・・・・。

車に乗り込んでバーベキューの会場までレッツゴーです。

オセアニアに羊を求めて「その7」アウトバックに分け入る

いつになったらソルトブッシュの牧場にたどり着くのだとおしかりを受けそうだが実はまだまだたどり着かないのだ。だってポートオーガスタから100Kmも離れているんだから。

というわけで、今朝のことはここに書いた。その続きと言うこと。

ジェミーに迎えに来てもらった暇な肉屋一行はジェミーのトラックの先導で牧場を目指す。しかしすぐ着くという言葉とは裏腹にどこまでもまっすぐな道をひたすら走ることになるのだ。

途中塩が吹き出している沼のよう所を通過。ここらへんは真水が無い。ほとんど雨が降らないために水という水は塩分をかなり含んでいる。夏に塩がかたまり冬に溶けるというサイクルを延々繰り返しているのだ。ちょっと走っただけで沿道の様子が一変する。塩湖の周りはほとんど草が無いがしばらく走ると、結構背の高い樹木が生えている。ここら辺は水分が豊富なんだろうな。

そしてここがアウトバックの入口のお休みどころのようだ。Rest Areaと書いてある。中にはちゃんと地図まであってここら辺の案内もしてくれる。

景色は本当に世界の果てのよう。こんなところに羊はいるのか!!

そして車はまだまだ走る。そして突然右に折れ道路の路肩へ。ゲートがあってそこを開ける。

そしてダートを猛スピードで走り出す。いくらパジェロといえどこんなダート、車体は重いし上に行ったり登っていったりひどい揺れの中をやっとの思いでジェミーに着いていくのだった。

たしかにモーテルを出てから1時間ほど。それにしても120kmですっ飛ばしてだから・・・・

さて続く。

もういつになったらたどり着くんだ、ソルトブッシュ(ーー;)

オセアニアに羊を求めて「その6」ソルトブッシュの牧場へ

そんなこんなで色々な紆余曲折と前置きがあってようやく本題のソルトブッシュです。以前も商社のトップトレーディングの進藤常務が訪れたという ある方のblogは発見したのですが、実際のソルトブッシュの牧場は全く紹介されておらず、謎のペールに包まれていたわけです。ソルトブッシュラムはBULTARRA社が生産している素晴らしいラムですが、以前の経営陣の牧場運営のノウハウだけを得て新たに作った会社のように様変わり。

以前はこの掲示板に書いてあるようにVICTORIA州のEchuca(エチューカ)というメルボルンから200㎞ほどの近場にあったのですが、現在はアウトバックラムと称し、アデレイドから500㎞も離れたポートオーガスタ近くの未開の地に牧場があります。

それでいろいろ検索をしていたらホームページも新しくなっていました。

また牧場のあるspear creekのラムと言うことで南アフリカで飼育したWhite Dorper Lambを輸入していることを前面に押し出して肥育しているようです。今日はそんなソルトブッシュを放牧している牧場に向かいます。

ということで、昨夜星を眺めて首が疲れた暇な肉屋は大きなベッドでぐっすり休み新しい朝を迎えました。

そしてモーテルで朝食を食べました。

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そしてオムレツを頼んだのですが、私大きな誤解をしていたことに気付きました。

オムレツというのはあんな物を想像していたのですが実際はこんな物でした。

えっと思ってググってみるとそうなんですねえ、僕が考えていたオムレツという物はほとんど検索されない。今回の朝食のような物が世界の標準だったというわけで、無知を思い知らされました。

とまれ、美味しい朝食を堪能して部屋に帰るとき、ゴルフ場の方を見たら犬連れでゴルフをやっている方がいました。悠々自適なんでしょうか?のんびりと楽しそうにクラブを振って、とてもうらやましかったです。


さて、そうこうしているうちにジェミーが迎えに来てくれました。出発です。

そして車で出発するとまもなくこんな山が。うほーっ、これはすごい山だ!!

期待は高まります!!

引っぱる引っぱる引っぱってばかりですみませんが話しは続きます。